科目名: 経済変動論研究
担当者: 関根 順一

対象学年1年 クラス[001]
講義室S702院講義室 開講学期前期
曜日・時限金4 単位区分選択
授業形態一般講義 単位数2
準備事項
備考

講義の目的・ねらい(講義概要)講義概要
 経済変動論は,景気循環や経済成長さらには経済発展など各国経済あるいは国際経済の中長期的変動を理論的実証的に研究する経済学の1分野である。本講義では,以下の講義計画の前半で主として閉鎖経済体系下での経済成長の数理モデル分析を,後半で主として長期経済統計を駆使したグローバルな規模での経済成長の実証研究を取り上げる。
学習・教育目標 
 基礎的な統計概念を理解した上で,経済成長のメカニズムおよびグローバルな規模での経済成長の経験を学習する。
講義内容・演習方法(講義企画)"第1回 経済変動論の課題 経済変動論の課題と方法を説明する。
第2回 経済成長と経済成長率 国民経済計算のうち,経済成長に関する統計概念を学ぶ。
第3回 1人あたり国民所得 経済発展に関係が深い統計概念を学ぶ。
第4回 数理モデルの基礎 数理モデルの構成と分析手法を学ぶ。
第5回 動学モデルの展開 微分方程式等を用いたモデルの構成を学ぶ。
第6回 古典派経済成長論 リカードの経済成長論の現代的定式化を行う。
第7回 ハロッドの動学理論 ハロッドの動学理論の骨格を示す。
第8回 新古典派経済成長論 ソローの経済成長モデルを概説する。
第9回 経済成長と技術進歩 生産技術の定式化と経済成長過程での技術進歩の役割を学ぶ。
第10回 新古典派内生成長論 技術進歩の内生化を試みた1980年代後半の内生的成長モデルの展開を概観する。
第11回 経済成長の実証研究 成長会計の分析手法と成果を説明する。
第12回 近代経済成長 クズネッツの研究業績を紹介し,近代経済成長の特徴を明らかにする。
第13回 長期のマクロ経済統計 クズネッツ以後の実証研究の成果を概観する。
第14回 内生成長論とマクロ経済統計 経済変動論における理論研究と実証研究の最近の相互交流について説明する。
第15回 まとめ 総括。
"
評価方法・評価基準評価基準
 授業中の学習成果,期末試験により評価する。
評価方法 
 授業中の学習成果50%,期末試験50%
履修の条件(受講上の注意)受講に際して,マクロ経済学の基礎的な知識を前提とする。
教科書適宜,論文等を配付する。

参考文献安場保吉『経済成長論』筑摩書房
特記事項(その他)関連する科目 
 理論経済分析 近代経済学研究
指定図書
 関根順一『持続的経済成長と技術進歩』中央経済社